■俺VR■




相馬さんの俺VRに便乗して。僕デン。テキトーな。
以下璧風味俺設定なので読み飛ばし推奨。



■HBV-510-C■

第三プラント「アダックス」(旧MV-03)が開発した、HBV-502とHBV-512の中間に位置する機体。
廃絶したDD-05の残存ラインを吸収する形でHBV-502シリーズの生産を行っていたアダックスは、火星戦線へとライデンを投入する事を企図し、火星戦仕様機体の開発を開始した。 その際に試験的に製造された機体の一つが本機である。
「HBV-502の火星仕様」というコンセプトの元で開発が進められ、結果的に正式採用されたHBV-512シリーズと異なり、本機は単独で各種レーザーユニットを搭載(*1)し、 HBV-512シリーズ全種の象徴的武装を一機に盛り込んだ贅沢な機体となった。が、それに起因する様々な欠点(*2)が指摘され、結局正式採用される事は無かった。
また、それ以外にも、安定した火力と装甲を維持しつつ強引に高い機動力を確保しようとしたが故の、機動性の不安定さも欠点として上げられた。事実、試験運用が開始された VCa6年初頭から不採用が決定するまでの半年間に渡って、本機を「まともに」操縦出来たのは、総勢21名にも及ぶテストパイロット達の中でもただ一人のみ(*3)であったという。
結局本機は、たった二機が製造されただけで歴史から姿を消す事になるのだが、その後の本機の行方は不明であり、一時期ちょっとした議論の的(*4)となった。
また、アダックス製であるにも関わらず機体コードのプラントナンバーが5であるのは、多分にアダックスの技術者陣がDD-05に対して同情的であると同時に、同じ技術者として 敬意を払っているからであると言われている。

*1:DD-05によって開発されたHBV-502のレーザーユニットは、それ自体が変形再構成する事により各攻撃形態を創出していたのだが、その技術的レベルは非常に高く、VCa6年時点の アダックスを以ってしてもその機構を解析しアップグレードする事は不可能であった。結果として本機のレーザーユニットは、彼ら自身がその手で作り上げた傑作機HBV-10ドルカスのマルチプル ウェポンベイを応用する形でそれぞれのユニットを単独装備へとまとめる形で開発された。

*2:具体的にはコストパフォーマンスである。本機一機のコストはDanユニット装備のVOX約十六機分であり、アダックス上層部を唖然とさせた。とある幹部は「初代ライデンの如し」 と呟いて苦笑したという。

*3:アダックスのテストパイロット達には本機を乗りこなせる者は存在せず(決して彼らがパイロットとして無能であった訳では無いのだが)、やむなく彼らはライデンパイロットの 代名詞であったSHBVDに協力を要請する。そしてSHBVDから派遣されたパイロットが、唯一本機を乗りこなす事が出来たパイロットであった。その男ははかつてDD-05でHBV-502の開発にも 携わっていたと専らの噂であったが、今となってはそれを確かめる術は無い。

*4:シャドウ化し逃走した、SHBVDが密かに買い上げた等、様々な噂が流れたが、最も有力な説はFR-08が買い上げ、自らの擁するVR艦隊のいずれかに配備したとする説である。 この手の話に関して過剰に反応するのが常であったFR-08が、この件に関してはほぼ無反応であり、アダックスに対する詰問も少なくとも公式には皆無であった事からこの様な 説が最有力視される事となった。